庵 功雄
一橋大学国際教育交流センター教授
主な内容:
『容器をご持参の上、中央公園にご参集ください。』
阪神淡路大震災のときに実際に使われたものだが、多くの外国人は分からなかった。
つぎのようでないと、非漢字圏の人には、理解されないという。
『入(い)れるものを持(も)って、中央(ちゅうおう)公園(こうえん)に来(き)てください。』
日本語を母語とする一般人に求められるのは、小説を書く能力でなく、考えを筋道立てて相手に伝える日本語能力である。
日本の公的文書がやさしくならない理由の1つに、受けとる側の「難しさへの信仰」があると言われている。
日本人にとっても、治療を受ける患者に対する説明(インフォームド・コンセント)などで問題になる。
自動翻訳ソフトの発達で、「わかりやすく/論理的」に書かれた日本語文は、かなりの程度「わかりやすく/論理的」な英文が出力されるようになっている。
要旨
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